能動娯楽!?「視野の広がる効果的な読書術」を解説

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 おれ、最近、暇さえあれば読書してるわ。東野圭吾ばっか読んでるぜ。このまま全著作読み切ろうと思う!

 う〜ん。読者は他人に考えてもらう作業だよオモミン。自分の頭で考えたり、情報を血肉にしたりする時間が減っちゃうね。「他人の思想」が多いだけの浅い人になっちゃう可能性が高いよ。「長時間読んでいれば効果的」っていう安易な考えは今すぐに捨てるべきだと思うよ。もっと能動的に工夫して生きようよオモミン!

 言い方はキツイけど、参考になったよブンジロウ。読書は考えてを深めて日常に活用するためにも節度を守って工夫しながら健全に続けていくことにするよ。ところで、ブンジロウは、普段どんなふうに読書してるの?今のブンジロウの言葉を聴いて、「効果的な読書術」でも知ってるんじゃないかと思ったんだ。

 そうだなぁ。「視野の広まる効果的な読書術」なら実践しているよ。今から教えるね。東野圭吾ばかり読んでいるオモミンの読書スタイルだと「視野が偏ってしまう」から、聞いて損はないと思うよ。ぜひ聞いてくれ。

 

視野の広がる効率的な読書術を解説したコンテンツは数多く存在するが、その半数は凡庸である。

 

せっかくこのブログを読んでくれる数少ないファンの方々には、世間ではそこまで知られていないが極めて効果的な方法論を伝授したいと思う。

 

心構えの側面と、具体的な方法論を織り交ぜて説明するつもりだ。

 

【ベストセラーTOP100を乱読】

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スマホがあれば、本の売れ行きランキングなるものを即座に調べられる時代。

 

その月のベストセラーを簡単に把握できる。

 

TOP100までのベストセラー100冊を、好きな順で読破してみて欲しい。

 

世の中の流れを効率よく掴み、なおかつ視野を広げることのできる効率の良い読書術だ。

 

その月のベストセラーなら、本屋で立ち読みできる書物も少なくないはずだ。

 

無理にすべてを読もうとしなくていい。

 

TOP100のうちで気になる本だけを読むという方法でもノープロブレムだ。

 

世の中の流れについて知っているという優越感を味わえるようになるだろう。

 

また、まるで神の視座を得たような全能感を楽しめるタイミングが訪れるはずだ。

 

ここまで読んで、「時間の問題で読めないな」と感じている人でも大丈夫だ。

 

耳で読書できる時代。

 

いつでもどこでも読むことができる。

 

よほど経済的に困窮していない限りは、問題なく実行できる方法論ではないだろうか?

 

【一人の作家に固執しない】

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どんな作家にも、「一定の胡散臭さ」を持って向き合うことが重要である。

 

しかし、どんな情報でも、ある程度信じなければ頭に入らないと思う。

 

とはいえ、完全に盲信してしまったら、思考停止のカモ以外のなにものでもない。

 

信じなければ理解できず、かといって盲信して読み深めれば作者の毒を喰らって不健全な読者体験になってしまう。

 

読書家の多くが体験している苦悩だろう。

 

では、どうすれば一人の作家に固執せずに済むのか??

 

個人的には、複数の作家に同時に手を出すという方法が極めて効果的だと感じる。

 

一人の作家について考える時間を強制的に減らすことができるので、盲信することを防げるだけでなく、思考の柔軟性が高まり、視野も広げることができる。

 

とはいえ、優先順位をつけて好きな作家を突き詰める時間も確保しないと、固有の考えが身につかないので、適宜調整が必要である。

 

読者諸賢なら容易に可能だろう。

 

【金銭的コスト】

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図書館や知人から借りて読む場合と、自腹で購入して読む場合では、後者の方が頭に入る。

 

とある大学で、エナジードリンクを自腹で購入してからペーパーテストを臨んだグループと、無料でエナジードリンクを飲んでペーパーテストに臨んだグループで、テストの成績を比べるという実験を行った。

 

結果は、自腹で購入したグループの方が大幅にスコアが高かった。

 

この実験結果から、人はコストをかけてから行うタスクの方がパフォーマンスが高くなることが分かる。

 

読者の場合でも、経済的に余裕があれば、自腹で購入して読んだほうがいいだろう。

 

部屋を本が圧迫するリスクを心配する人も多いと思うが、問題ない。

 

読み返さなくていいような本は売ればいい。

 

オスカー・ワイルドは至言を吐いている。

 

「何度も繰り返し読みたくなるような書物でなければ、少しも読む価値はない。」

 

読む前から見抜ける人は、おそらく存在しないだろう。  

 

読んでみて駄本を掴まされたと思ったら、売ればいいのだ。

 

もし、時間が経って読み返したくなるような本が出てきたなら、再度購入すれば問題ないだろう。

 

【広げる読書。深める読書。】

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読書体験を重ねる上で、どうしても読む本のジャンルが偏ってしまうことは避けられない。

 

特に自閉症状があり興味の偏りが激しい人は、読む本の偏りも激しいと思う。

 

ジャンルが偏ることは、「深める読書」という意味では価値があるが、「視野を広げる読書」という観点では、微妙である。

 

普段は読まないようなジャンルの本を読むと、視野を広げることができるだろう。

 

他の本に手を出す際に気を付けて欲しいのは、主観が入ってしまうことをなるべく防ぐ方法をとって欲しいということだ。

 

どうしても、本を選ぶ際に主観が入って、自分の価値意識に沿った書物を選んで自己弁護のための読書体験をしてしまいがちである。

 

青年期であれば、正しい読書法である場合があると思うが、時と場合によっては、視野が狭まって杓子定規に陥ってしまう危険性がある。

 

ここでおすすめしたい方法がある。

 

それは、ランダムで本を選ぶというものだ。

 

方法はいくらでも思いつくはずだ。

 

各自で試してみてほしい。

 

噂によると、一部の本屋では、表紙をあえて隠して販売している粋な店舗があるらしい。

 

もし見つけたら、試しに買ってみて、新鮮な読者体験をしてみてほしい。

 

【読み返す愛読書】

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読書を続けていくと、時に人生を変えるほど琴線に触れる書物に出会うことがある。

 

(余談だが、筆者は現21歳の時点で6冊ほど出会うことができた。)

 

せっかく素晴らしい本に出会えたのなら、何度も読み返して徹底的に血肉化してほしい。

 

本当に自分の感性に響いた情報であれば、どれだけ読み返しても決して毒になることはない。

 

とはいえ、盲信してしまわないように常に疑う要素も残して、健全な読み方をしていくよう心掛けることは、最低限必要だろう。

 

読み慣れている読者なら容易だと思うが。

 

【アウトプット】

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人は、インプットとアウトプットを繰り返すことで効率よく学習を進めることができる。

 

ただ単に本を読んで満足するだけでなく、読後の余韻が残っている時間内に、できるだけ感想文を残しておくといいだろう。

 

手書き、フリック入力、音声文字入力......なんでもいい。

 

人を選んで話してみるのもいいかもしれない。

 

とにかく、インプットとアウトプットを繰り返して本の内容を記憶に定着させるのだ。

 

最初は面倒くさいかもしれないが、慣れれば愉しくて仕方がなくなるだろう。

 

また、アウトプットは、読書中にも行うことができる。

 

気に入った言い回しや、感銘を受けた言葉などを見つけたら、声に出してリアクションしてみると良いだろう。

 

人は、感情と行動が結びついた記憶を優先的に定着させるので、頭に残りやすくなる。

 

また、読書の能動性も上がるので、退屈しにくくなるだろう。

 

人は、受動的な行為を退屈と感じ、能動的な行為を愉しく感じるようにできている。

 

最初はリアクションに慣れが必要であり、無理して能動的に取り組んでいる感覚だと思うが、慣れてくれば本当に愉しくなって自然と能動性が上がってくるだろう。

 

最初はハッタリでも、自分を騙しているうちに、真実に変わるという普遍的な現象は、読書という媒体にも充分あてはまるものだ。

 

【「運動」と「シャワー」】

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適度な運動には、理性をリセットする効能があり、読書体験において有効活用できる。

 

また、運動後は、軽くシャワーを浴びて「脳をクリアーな状態」にすることによって、インプット能力を格段に上げることができる。

 

時間は多少使うが、読書の効率と能動性が上がるのであれば、決して損はないだろう。

 

脳を学習に適した状態にして本を読むことが重要である。

 

【メモは取るべきか?】

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読書をしていると、記憶に留めておきたい情報に出会う時があるだろう。

 

メモを取るか、このまま読み進めるかの選択を迫られるだろう。

 

この場合、どちらも一長一短がある。

 

逐一メモを取るスタイルにした場合、情報を記録したという安心感で、逆に忘却を促進させてしまう危険性を孕んでいる。

 

しかし、メモはとってあるので、それを読み返せば記憶に定着させることはできるだろう。

 

筆者を含めて記憶力が平均的な人でも、一週間に三回読み返せば、だいたいのことは覚えることができる。

 

メモをするスタイルは、手間はかかるが、確実に覚えることはできるだろう。

 

一方、メモを取らないスタイルだと、一回一回覚えようというスタンスで読者に望めるので読書の能動性は上がる。

しかし、忘れてしまったときに、もう一度その本を読みかえすか、他の方法で調べるしかなくなくなるだろう。

 

しかし、忘れてしまうような情報ならば、その人の人生にとっては、大して重要ではなかったという捉え方もできる。

 

前述の二つのスタイルは、人によって合う合わないがあるので、どちらが合っているのかは、経験の中で見極めいくしかないだろう。

 

【注意。読書の弊害となるもの】

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情報の処理の容易さのことを「処理流暢性」という。

 

「情報の分かりやすさ」と言い換えても差し支えない。

 

脳科学の界隈では、処理流暢性の高い情報を積極的にインプットすると、しばらくまともにものを考えられない脳になると言われている。

 

例えば、流行のJ-POPの多くは処理流暢性が高いため、積極的に聴いてしまうと読書体験に多大な悪影響を及ぼしてしまうだろう。

 

処理流暢性の高い情報は、節度を保ってインプットするようにしたほうがいいだろう。

 

【最後に】

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前述した方法論は、あくまで参考にするくらいにしてほしい。

 

無理に実行する必要もない。

 

好きなスタイルで、読書体験を積み重ねていって欲しい。