具体と抽象の往還。とある『環境情報処理訓練』の実践光景日記

f:id:omomin:20240202085858j:image

最寄りのファミリーレストランに入店した。

 

席に座り、目を瞑った。

 

今回は、バカッターになった設定だ。

まず、スマホのカメラをビデオモードにしてドリンクバー辺りの撮影を開始した。

 

念の為、周りを見回してみた。

 

約一名、定まらない視線で落ち着かない空気感を漂わせている挙動不審な男がいたが、おそらく問題ないだろう。

 

ドリンクバーのマシンの前に立つ。

上段回し蹴りをマシンにかました。

 

周りの客の視線が気になる。

冷たい視線だろうか。

 

後ろを振り向くと、小太りの男性が僕に目掛けてノートパソコン_ThinkPadを投擲した。

慌てて避けたら、壁に当たって落ちた。

 

初老の店員が血眼で駆け寄ってきた。

ぼくは、その店員の肩に人差し指でタッチして催眠をかけた。

 

すこし催眠を強くしすぎたようで、その店員は、その場で眠ってしまった。

 

カプセルトイの殻のケースが飛来し、ぼくの後頭部にヒットした。

反射的に振り返ると、数人の子供が視界に。

 

俺を"やっつけようとしている"のだろうか。

 

席に戻り、今撮ったビデオをSNSに投稿した。

 

目を開ける。

 

次は、高校受験を控えた中学生の設定だ。

 

瞑目して、頭の中で入店する。

平日ではあるが、客が多い。

 

席について、周りの様子を観察してみる。

 

約一名、険しい表情で店内を見回している男がいた。 

 

斜向かいの席には、トランプタワーを組み立てている変わった女性がいる。

隣の席には、読書に熱中する男性がいた。

 

受験勉強を始める。

 

しばらく集中していると、地震が発生した。

 

後天的な共感覚(シナスタジア)の状態なので、脳内で少し音が鳴り響いている。

 

斜向かいのトランプタワーが崩壊した。

コップの水が、辺りに飛び散った。

勉強道具が全て濡れてしまった。

 

図書館で借りた本まで濡れてしまった。

ドライヤーやアイロンなどを使って元の状態に戻さなくてはならない。

 

こうなることを予期して、せめてその本だけは鞄にしまうか、コップから遠い場所に置いておくべきだった。

 

環境のシュミレーションの精度が足りなかったようである。

 

前述のように、馴染みのある施設を使って、環境処理の訓練を行うことで、抽象思考のサイクルが速まる。

 

自分の現状とかけ離れた職業を設定してシュミレーションを行うといい。

忍者になりきってみるのもいいだろうw

 

場所は、ある程度人がいる環境がのぞましい。

シュミレーションしやすいからだ。

 

この訓練では、現在の環境が自分に与える影響を考え続けることが重要だ。

 

ファミレスの場合、座る場所は重要だろう。

日の当たる角度、ドリンクバーやトイレへの道のりの長さ、周りの客などを考慮して席を選ぶのだ。

 

もし、勉学に励んでいる学生の前の席に座ったら、無差別的にシャープペンシルで目潰しを喰らう可能性もあるだろう。

 

近くで店員が料理を運んでいる時は、目の前で転んで自分に降りかかる可能性も考慮しなければならないだろう。

 

店から範囲を広げて、地震が起こる可能性も考えておく。

 

このように、少しでも起こりうることを脳内で列挙していくことにより、具体概念と抽象概念を往還する速度が格段に上がる。

 

常に闘争心を持って生きている人なら、比較的容易に行えるだろう。

 

共感覚(シナスタジア)を持っている場合は、店内のあらゆる物に五感を付与して遊んでみるのもいいだろう。

 

臨場感が高まり、訓練の効率が上がるだろう。

 

また、自分を俯瞰視点で観察しながら訓練を進めることが重要だ。

視界にレースカーテンがかかったような離人感が発生してイライラするかもしれないが、慣れれば問題ない。

 

この訓練を続けていれば、世界の見え方が変わるかもしれない。

 

私も鋭意実践中だ。(サボり中)