洗脳《護身術》究極奥義。気功で人を吹き飛ばす方法【苫米地英人】

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『洗脳護身術』の基礎。人を意のままに操る方法【苫米地英人】 - らもり〜ぽめぇ

洗脳護身術の初歩と気功を応用して、人を吹き飛ばす究極奥義を実技解説する。

 

吹き飛ばすといっても、正確には相手が自らの体力を使って飛んでいる。

 

気の正体は、物理的なエネルギーではなく、エンコードされた情報内容そのものである。

 

そのため、相手が吹き飛んでいるのは、気功の物理的な力ではなく、気に書き込まれた「飛べ」という情報の伝達に成功しているからだ。

 

変性意識下に置かれた状態で、恒常性維持機能(ホメオスタシス)の同調を利用して非言語暗示によって相手の内部表現を書き換えるのだ。

 

そのことを踏まえて、具体的に相手を吹き飛ばす気を放出する方法について実技解説する。

 

まずは、準備段階として行功、站椿功で気を放出、すなわち練功する。

 

訓練を積んでいれば、実際に気を感じられる。

 

練功できれば、右手の指で左手の掌から数センチ離して空気をなぞってみる。

 

すると、掌に「風が撫でる感覚」、もしくは「くすぐったい感じ」や「ピリピリした感じ」を受ける。

 

これは生体レベルでの暗示ともいえるし、体内から放出される電磁波を使った情報伝達ともいえる、誰でも感じる現象だ。

 

もちろん、自分にだけではなく、相手に行っても同じ体感を与えるはずだ。

 

この感覚を利用して相手を吹き飛ばす。

 

準備が整ったら、実践段階に移る。

 

洗脳は必ず変性意識化で行われるので、呼吸法ないし気功を用いて自らを変性意識化させ、恒常性維持機能の同調を利用して、相手を変性意識化させる。

 

次に、自分の右手と左手の手首を付けて、そのまま身体の右脇腹の方に引く。

 

手の位置は、左手が上で右手が下だ。

 

また、両手を引きながらも、相手の目からは決して視線を逸らさず、変性意識をより深くしていく。

 

そして相手の目を見据えたまま、ゆっくりと両手を前に押し出す。

 

このとき、自分の指先と老宮(薬指の下)から、気が相手の下丹田に向かって、秒速約30センチの速度で進んでいくようにイメージする。

 

同時に、右手が上、左手が下になるように両手をゆっくり回転させる。

 

さらに、自分のイメージの中で、相手は後ずさっていく姿を強くイメージして、相手の内部表現を書き換える。

 

すると、相手はほんの少しだけ後ろに下がるような反応を見せるはずだ。

 

これは気を感じたのかもしれないし、手のジェスチャーが暗示となって、催眠的に反応したのかもしれない。

 

少しでも反応があれば、成功である。

 

両手を押し出している時のポイントは、表情をできるだけ真剣に、かつ自信にみなぎらせながら、相手は必ず後ろに飛んでいくと確信することだ。

 

催眠では権威催眠という考え方がある。

 

Tシャツにジーンズといったカジュアルな格好の精神科よりも、白衣を着た、いかにもといった感じの精神科医の方が催眠を引き起こしやすいという理論である。

 

たいていの人間は、権威には逆らえない。

 

それ故、真に迫った表情は、相手に真実味を帯びさせ、内部表現の書き換えを可能としてくれる。

 

相手が少しでも動いたら、その動きをアンカーとする。

 

術者の両手を前に押し出す動作をトリガーとして、相手の動いた状態をアンカーとするのだ。

 

そして、そのアンカーとトリガーを使って、少しずつ相手の身体を見えない気の力で押し込んでいくイメージを持ちながら、両腕が伸び切るまでゆっくりと前に押し出す。

 

もし、相手がこちらの生成した変性意識状態にはまっていれば、後ろへ下がっていくはずだ。

 

一度、後ずさりをさせることに成功したら、再度その状態をアンカーとして両手の動きをトリガーとして相手に記憶させる。

 

このとき、暗示の言葉を用いてもいいし、ジェスチャーを繰り返してアンカー化させてもいい。

 

とにかく、術者の両手の動きに合わせて、相手が後ずさるようにしっかりとアンカーとトリガーを成立させる。

 

アンカー作りができていれば、両手を押し出す動作を2〜3回繰り返す。

 

すると相手は後ろに下がる速度が速くなっていくはずだ。

 

それに呼応するように、術者の手から相手の下丹田に伝わる気のイメージも速度を上げていく。

 

この行程を何度か繰り返していくと、最終的に相手は後ろに大きく飛びはじめるだろう。

 

重要なのは、いきなり相手を遠くへ吹き飛ばそうとするのではなく、自分のイメージや動作、気の放出、内部表現の操作を少しずつ強めていくことだ。

 

それには、手の動きや表情を少しずつ大げさにすればいい。

 

もし、言葉による暗示を使う場合は、手をゆっくり押し出すときに一割増ぐらいで気が強くなるように仕向けるといいだろう。

 

いきなり何倍にすると、相手もそこまで強くなったようには思わない。

 

しかし一割ぐらいだと、人間の皮膚感覚は多少の誤差を理解できない。

 

そのため相手は「強くなっているかもしれない」と錯覚し、自然と強烈に感じてくる。

 

もし、一緒に練習する相手がいれば、お互いに気を送り合えばいいだろう。

 

段々ではあるが、気が強くなっていくのを感じるだろう。

 

慣れてくれば、初対面の相手でも、目を見ただけで飛ばせるほどになる。