【人間は主語を識別できない】
人間には「好意の返報性」が備わっている。
相手に好意を与えられると自分も相手に好意を持つ心理現象のことだ。
有名なので知っている人は多いだろう。
好意の返報性は良好な人間関係を築くうえで非常に便利である。
今回は、この性質を大前提に、人から強烈に好かれる方法を解説する。
まず、人間には「主語を上手く識別できない性質」がある。
他の人が怒られているところをみると、自分も怒られているような感覚になるだろう。
この性質を好意の返報性と絡めて利用すれば、人から強烈に好かれることができる。
最も簡単で有効な方法は、「話の中に、相手とは直接関係ない対象への好意的感情を表すワードを散りばめる」というものだ。
たとえば、
「自分、犬飼ってるんですけど、癒されるんですよね。大好きなんです。」
と言ってみると、相手はどう感じるだろうか?
「癒される」「大好き」と言っている対象は、あくまで犬だが、無意識の深層面では自分に対して言っていると感じている。
このテクニック繰り返し使ってみてほしい。
相手の脳内では、「もしかして自分に好意があるのか?」という疑問が顕在化して、あなたのことを考える頻度が増える。
しかし、表面的には直接的な好意の言葉は一切貰っていない訳なので、自分の思い違いである可能性も否定できず、混乱する。
人間は不確かで曖昧なことをハッキリさせたい生き物だ。
あなたに対する好奇心だんだん増していき、情報を積極的に集めようとするようになる。
相手からの接触が増えてくるだろう。
そうして、しばらく関わっていくうちに、単純接触効果でお互いに好意が増幅していく。
良好な関係の完成である。