象牙の塔より出でし、群青の架け橋。
危うき災禍の逃れ。
賛美の言説に胸を打ち、崇高な思想を形作る。
脳裏の散文的体系は、一家言を有機体に成熟させ、独善に閉塞する。
偶発なる詩物は、真髄を極めてはならない。
空虚な花弁を愛でるのだ。
唯一の真実で充足する神肌の竪琴。
情熱と安寧の両立。
理想郷の実在と存在。
人道の狭間で、劫掠の槍を突き立てる。
巨悪に飲まれし純白の天使は、凋落の生贄へと転嫁し、辺獄の功罪を地上の民に授ける。
怒髪衝天の英雄は、寓意なる天輪を子に授け、征服の旅路へ舞い戻る。
多産の統治者は、善悪の体系を燎原の火に織り交ぜ、神羅万象を攪拌する夢へと昇格した。
無味無臭の天国。
諧謔など許されない。
絶望の海に堕ちる。